第92回定例会 質疑(その2)

第92回定例会 質疑

平成23年5月12日

提出議案知事説明要旨「青森県復興プラン」についての知事報告、青森県の創造的復興についてお伺いいたします。

プラン冒頭、策定の視点に、単なる復元にとどまらない「創造的復興」を掲げていますが、「創造的」とはどういうことなのか、また、「復興」とは、被災地域のみを対象にしているのかお伺いいたします。

「創造的復興」にむけ、具体的にはどう取り組んでいくのかお伺いいたします。

青森県は、東日本大震災以前も、県民所得、雇用、平均寿命など、およそ県民が強く改善を求めている分野では、全国最下位レベルであり、毎年7000億円以上の予算を投入しても、この状況から抜けだせていないのが現状であります。クリスタルバレイ構想をはじめ、金矢工業団地、桔梗野工業団地など大型の産業政策は、ことごとく失敗し、しかも、だれも責任をとらず、失敗してもなお、先の議会ではクリスタルバレイ関連事業に、29億円もの血税投入を決めてしまいました。

私は、今回、知事が打ち出した創造的復興に、期待を寄せております。これまでの産業政策の失敗から学び、壮大な夢を追いかけるのではなく、青森県の長い歴史で培ってきた産業、特に一次産業を更に育成し、利益の出せる産業に変えていく取り組みを地道に行っていく事。エネルギー産業を活用していく事、高齢化社会に特化した街づくりを行っていく事が、本県の復興につながっていくと思います。

これまでの教訓を活かし、新たな視点で、青森県復興を目指してくださいますようお願いいたします。

次に、三八地方漁港漁場政治事務所管内の漁港施設の被害状況と復旧状況についてお伺いいたします

被災した漁港施設の本格復旧工事について、どのような手続きで進めていくのかお伺いいたします。

特に、今回、百石漁港も被害を受けているようですが、工事の入札については、これまでのような異常な落札結果にならないように、県としても十分気を付けていただきたいと思います。

次に、県外被災者の短期受け入れ支援についてお伺いいたします。

県外被災者の短期受入支援の概要とこれまでの受入状況はどのようになっておりますか。

せっかくの事業でありながら、利用者が少ないと思いますが、考えられる理由はなんでしょうか。

県外被災者の心のケアを含めた支援として、また、県内の産業振興の観点から本事業は、もっと積極的に活用すべきと考えますが、今後どのように取り組んでいくのかお伺いいたします。

県内で協力できる宿泊施設は、130件以上と聞いております。、県内の自治体や各種団体、ボランティア団体を幅広く活用、この事業をもっと広くPRしてくださいますようお願いいたします。

次に、議案第1号、平成23年度青森県一般会計補正予算(第1号)案

歳出7款1項3目 中小企業振興費 青森県特別保証融資制度実施費についてお伺いいたします。

今回の震災によって青森県内の事業所は、非常に厳しい状況にあります。震災の影響で、相次ぐキャンセルや、資材が入ってこないため仕事ができないなど、いわゆる2次被害、3次被害によって県内の多くの事業所は存続の岐路に立たされております。

私が、多くの方から聞くのは、結局、与信能力の問題で、特別融資の制度はあるけれど使えない。何のための制度なのか、

また、限度額が低すぎるので、もっと限度額を引き上げてほしい、という声であります。

今、これらの対策の目的は、まさに、これまで雇用を守り、事業を続けてきた県内の中小、零細企業ではないでしょうか。

間接被害に係る融資制度の限度額と融資枠の拡充をすべきと考えるが、見解をお伺いいたします。

実際、限度額が低いため、多くの従業員を抱え、人件費の大きい事業所は、借入しても無駄だとあきらめてしまい、問い合わせもできない、との声を聞きました。もっと使いやすくするためにも、限度額と融資枠の再考をお願いいたします。

また、間接被害に係る融資制度を活用する中小企業者について、単に融資をするだけではなく、今後の経営の改善に向けた経営診断や経営改善プログラムを積極的に導入し、検証していくべきと考えますが、県の見解をお伺いいたします。

東日本大震災は、私どもが今まで経験したことのない災害です。いまこそ、これまでの常識を捨て、県内の事業所を守っていくために、県が全力を尽くすべきであります。外に目をやるのではなく、今ある、県内の企業を守ってくださいますようお願いいたします。

最後に、議案第1号、平成23年度青森県一般会計補正予算(第1号)案

歳出2款2項7目 原子力施設安全検証費及び提出議案知事説明要旨 「青森県復興プラン」についての知事報告 原子力施設の安全対策の検証と今後の対応についてお伺いいたします。

①    原子力安全検証委員会を設置した趣旨と設置に至った経緯をお伺いいたします。

②    原子力安全検証委員会の委員は、どのような専門分野から委員を構成するのかお知らせください。

③    国の審査は、勿論原子力の専門家が検証し、結論を出しております。本県が独自に検証するわけですから、同じような検証ではなく、委員には、本県の地域特性などをよく理解している専門家も選ぶべきと考えますが見解をお伺いいたします。

④    原子力安全検証委員会による検証結果が、国の審査内容では不十分という結論になった場合、県としてどのように対応するのかお伺いいたします。

2011年5月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : admin