第270回定例会 一般質問(1)

【オーダーメイド型貸工場の利用状況について】

それでは、質問に入ります。

初めに、オーダーメイド型貸工場の利用状況についてお伺いいたします。

実質、青森県が所有し、29億円もの回収すべき投資残高のあるオーダーメイド型貸工場には、どのような未来が待ちうけているのでしょうか。

現在、好調とされているタッチパネルの生産は、これから世界的な価格競争にさらされるだけではなく、多額の投資を必要とする技術開発でも競っていかなくてはなりません。

かつて世界を席巻し、日本を代表する企業であった、ソニー、東芝、そして日立製作所も、本年4月、株式会社産業革新機構と中小型ディスプレイ事業の統合で合意し、株式会社ジャパンディスプレイを設立し、オールジャパンで競争に臨まなければならないほど厳しい競争にさらされております。

貸工場事業が、一度破綻した時、行政として、貸工場事業から撤退すべきかどうかという議論もないまま、なし崩し的に事業の引き受け先を探し、更に、追加投資まで行い、最終的に、知事の判断で、貸工場事業の継続を決定いたしました。

既に多額の追加投資までして継続させた事業であります。事業が順調に推移し、少なくとも追加投資分の回収を期待するものであります。

また、これ以上、行政として一民間企業に税金を投入することがないように切に願っております。

さて、

(1)   貸工場を利用している株式会社ANOVAの操業開始から半年以上が経過しました。県を経由して示された事業計画は、先の明るいものであり、計画がそのまま履行されていくことを願っております。まずは、株式会社ANOVAの生産状況と今後の見通しについてお伺いいたします。

(2)   次に、県から公益財団法人21あおもり産業総合支援センターへの貸付金約29億円の返済状況と今後の返済予定についてお伺いいたします。

(3)   ところで株式会社ANOVAに対し、県から平成23年度中に、補助金が支出されていると聞きましたが、どのようなことなのか内容をお知らせ下さい。

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